Hiraku’s diary

特にコンセプトはございません。ご笑覧ください。

脱毛に行った感想

脱毛とは、星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく、大切な人に降りかかった雨に傘をさせることだと、思った。

 

皆さんは脱毛に対し、どのようなイメージを持っているだろうか?やってみたい?痛そう?男はしなくていい?そんなところだろうか。

 

私は脱毛に対し、世の中であまり口にすることはないものだと思っている。そもそも人の体に生えている毛に想いを馳せるタイミングなんて、片手で数えられるほどだ。毛が濃いから嫌いとかいう、見た目で人を判断する考えは毛虫くらい嫌いである。そんなことを言うつもりは、毛頭ない。この議論さえ、不毛と感じる。

 

こんなに、一回のブログで毛という文字が出てくることがあるだろうか。

 

さて、私はひょんなことから脱毛に興味を持った。それは、友人とサウナに行った時。友人の太ももに、ホッキョクグマがいた。白くて、綺麗だった。撫でてみようと思い、撫でたらびっくりされた。それはそうだ、ホッキョクグマではなく、それは彼の太ももだからだ。

 

何気なく聞いてみた。なんでそんなに足が綺麗なのか。すると彼は答えた。精神的に向上心のない奴は馬鹿だ。俺は脱毛に行って常に向上をしているのだ、美を追求しているのだ。彼の言葉は淡々と、しかし目はパキパキにキマッていた。僕は思わず目を逸らした。

 

そして自身の太ももに目をやった。もう、くまモンだった。がまだせ熊本!という感じの足だった。真っ黒だった。宇宙。そして彼の言葉が頭の中をこだまする。

 

「精神的に向上心のない奴は馬鹿だ。」

 

気がつくと、僕は脱毛サロンに向かうバスの中にいた。毛を脱するためだけに、バスに揺られる姿はまさに、ドナドナの歌詞に出てくる羊となんら変わらなかった。不思議と、焦りや恐怖はなかった。ただただ、足の毛を、レーザーで炙るだけである。そう、自分に言い聞かせた。

 

施工は20分で終わった。思ったよりも痛みはなく、あっという間に終わってしまった。何より、店員さんが美人すぎてそちらの方が意外だった。脱毛どころか、可愛さに脱帽、心の中はガッツポーズ。最高だった。

 

令和に入り、時代は大きく変わった。

共働きは当たり前。世の中全てが手のひらサイズ。男子も基本洋式便座では座って用を足すのが基本になった。

 

それらと同じように、男性が脱毛サロンに通うのも当たり前の時代だ。ぜひ、脱毛を検討されたい。