Hiraku’s diary

特にコンセプトはございません。ご笑覧ください。

1年間で7キロ太った今、思うこと

僕は今人生で一番太っている。

昨日からこっそり水泳を始めた。理由は単純、痩せるためである。これから、少しずつ時間をかけてアスリートになろうと考え始めている。

 

もちろんこれまで通り、自分の欲望と理想のバランスは取れないと思う。まぁ簡単にいうと僕は自分に甘いのだ。自分のできない部分が可愛くてしょうがない。大した努力もできない、繊細なこともできない、きっちり仕事もできない自分が、愛おしい。きっと、これまでも、これからも、ずっとヘラヘラして周りから呆れられながら生きていくんだろう。それでいい。可愛いから。

 

しかしそんな僕もたまに頑張りたくなる時がある。ぽこっと出てしまった下腹は、叩くと小太鼓のような音がする。正月にスーパーで流れている音楽と同じ音色である。腹を叩くと、こたつの上のみかんを思い出す。みかんといえば、愛媛県。今まで2回訪れたことがあるが、2回とも、2度とここには来ないと暴言を吐いた。愛媛が嫌いなのではなく、愛媛に行って何も楽しいと感じることができない自分の感性のなさに気付かされるのが嫌なのだ。みかんが箱に入れられて、「ご自由にお取りください」と書いてあった。中を覗くと10個くらいみかんが入っていて、取り出して食べると、本当に美味しかった。もし俺がクマだったら愛媛に住んで、合法的にみかんだけを食べ続けるだろう。そして手と足の裏が真っ黄色になって、「本物のぷーさん現る」なんて記事が取り上げられ、麻酔銃を打たれ、上野動物園あたりに収容されて客寄せクマとして一世を風靡するのだ。俺はいつでも、主役として生きていきたいのだ。

 

さて、なぜこの記事を思い立って書いているのかというと、きっと今がこれから先の人生で体重のピークであると信じているからである。今日より太る日はないと思っている。具体的にどんな食生活を送っているかというと、まず朝6時にコンビニに行き、いちごクリームクレープを食べることから始まる。この時点で500キロカロリーくらい摂取している。まだ朝6時なのに。そして、昼ごはんの前にメロンパンやカレーパンを食べ、昼は普通に幕の内弁当を食べる。その後はチョコレートなどを食べ、帰り道にはマックに寄ってポテトLサイズを食べ、夜はカレーを食べたりしていた。まぁ、少しストレスが多かった。甘いもの、揚げ物を息を吸うように摂取していた。多分ダイエットしてる人が聞くとその場で戻してしまうくらいヤバい食生活である。もう辞める。運動もする。

 

自分の時間をこよなく愛する俺であるが、きっと、痩せたらもっと自分のことを好きになれる気がする。頑張ったねってご褒美で焼肉に行くのが目標なのだ。焼肉は高いところじゃなくていい、思い切ってビビンバも頼みたい。みんなも無理せず、きっとこれからも明るい人生に向かって一緒に頑張ろう。

プライドポテト

それでは、今から新商品の提案をする。その名も、プライドポテトだ。

 

おそらく、この名を聞くと多くの人々がマクドナルドのフライドポテトを想像すると思う。ちなみにこの手の話をした際に、「俺はモスのポテトを想像したわ〜」と言ったコメントを俺の話の途中にしてくる輩が、この世で1番嫌いである。術式展開して丁寧に祓いたい願望に駆られる。

 

話を戻そう。プライドポテトの特徴は、その意外性である。先ほど言った、いわゆるフライドポテトとは一線を画す。まずもってプライドポテトは、ほぼ液体である。作り方としては、まずカレーうどんを作る。その、カレーうどんに普段入れるはずのないじゃがいもを序盤から入れ、ドロドロになるまで煮込み、原型を留めない程度にまでなったところで火を止め、うどんの麺を捨て去り、そのスープを取り出す。これが「プライドポテト」。

 

容器はじゃがりこのLサイズのようなものを想像している。もちろん、これは生物なのでジャンルは生菓子である。食べ方は人それぞれである。パンにつけてもよし、ご飯を入れてもよし。これを書きながら思ったが、ポテトというよりほぼカレーである。そう考えると真新しさが全くないのではと不安になったが、カレーうどんにじゃがいもを入れて煮込んで溶かして売るというイカれた発想そのものにプライドを感じるあたり、プライドポテトは成立している。

 

おそらく、初めはそのグロテスクな風貌ながらの意外なおいしさにユーチューバーが食いついてくると思う。はじめしゃちょーが「あたおか商品食べちゃうぞ!」みたいなタイトルで動画を回し、きちんとプラポテのパッケージに書いてある通り、電子レンジでチンしてスプーンで食べ、締めにうどんを入れるなどして夢中になっている様子が子どもたちにウケる。300万回再生を記録すると思う。

 

そのあとは簡単だ。子どもたちが親に頼んでプライドポテトを買ってもらい、口にしておそらくこう言うだろう。「意外と辛くね?」そう、筆者は純粋にカレーが好きな男子であり、辛くないカレーはほぼ味噌汁と思っている、非常に危険な発想の持ち主だ。しかし、タコの入っていないたこ焼きはたこ焼きとして認めている。店で出されたらもちろん、タコを入れるこだわりを持たない店主への怒りではらわたを煮えくり返すことは間違い無いが。

 

プライドポテト。どうだろうか。多分、いまいち想像できない人も多いと思うので、実際に俺が作って食わせてやるから、みんなフランスパンを握りしめて俺の家に遊びに来てくれや。

小さな約束、大きな愛、中くらいのうんち

昨日の夜ご飯何食べましたか?

 

スッと答えられる人の方が少ない。

 

人間は未来を見ることはできないし、意識せずに選択している物事は数知れず、過去を振り返ることすらままならないことも多い。

 

しかし、約束をすることを好む人間は多い。

 

多くの人間に訪れられたレストランに僕は興味がない。大体のレストランの料理は美味いし、どこにでも看板メニューは存在する。その中であまり知られていない店の看板メニューを好きだと言えば、大概の人間は興味を持ち、そこに連れていくと大概の人間は喜ぶ。そこに行く約束さえすれば、さらに喜ぶ。これを利用すれば、あたかも俺は愛情深く、通な人間とみなされることがある。

 

その日も、その作戦で人心掌握に勤しもうとしていた。

 

その子は目が大きく、海の近くに住んでいる笑顔が素敵な大学の後輩だった。

 

当時乗っていた黄緑色のファミリーカー(のちに職場の先輩たちから鼻くそカーと揶揄された)で迎えに行き、駅の前で待つ赤いコートに身を包んだその子はとても可愛らしかった。

 

私たちはすぐに紹介したカフェに向かい入ろうとしてドアノブに手をかけると、まさかの定休日。私たちの小さな約束は見事に破綻した。

 

ここで狼狽える俺ではない。すぐに車に戻り、次の候補も考えていたと嘘をついた。適当に車を走らせ、見つけた古民家のような店に入ろうと声をかけた。カフェかと思い近づき、車を停めてドアを見ると、なんとアダルトグッズ専門店だった。頼むから、古民家を改装してまでアダルトグッズ専門店を作ろうと思うほど熱意のある人間をこの世に作らないでくれ(神へ)

 

踵を返し、休みだって!と嘘をつき、また車に乗った。さすがに後輩も笑顔が引き攣り始めた。早く店に入らなくては、少し焦ってきたところで、俺の下腹部に違和感が。まさかのうんちが顔を出し始めた。

 

ファミリーマートにファミリーカーを停め、うんちをした。出ると、外で退屈そうに後輩が携帯をいじっていた。大きな見せかけの愛は、小さな約束が破綻し、中くらいのうんちとなって鼻くそカーと共に、終わった。

嵐、嵐、フリッジ…(非常識でごめんなさい)

冷蔵庫は英語でfridgeという。略さずいうとrefrigeratorである。意外と知らない人もいるのではないだろうか。突然だが、皆さんは冷蔵庫の中にいつも何を入れているだろうか。私は大体、ヨーグルトとアイスは入れている。コーヒーとかお茶も大体入っている。本当に便利な箱である。

 

そんな冷蔵庫を、外に置いた経験がある。

 

冷蔵庫はコンセントで電気を取らないと作動しない。これは当たり前であり、外に置いてある冷蔵庫なんて、ただの扉が厚い棚でしかない。なぜそんなことをしたのかというと、私が以前、塾長をしていた過去に遡る。

 

大学を卒業するとき、地元に帰る友人が私に冷蔵庫を譲ってくれた。新生活をその冷蔵庫と始めたが、一年で転職する運びとなった。その際に、私は引っ越しを自力でやろうと車の中に家具を全て入れ、運び尽くし、最後にその冷蔵庫を積み込んだ。そして、転職先で任された塾の教室にその冷蔵庫を置こうと思い運転していったものの、教室が2階だったため、一旦外に置くことにしたのだ。

 

外に冷蔵庫がある塾なんて、気持ち悪すぎると考えた私は、1番目立たない場所に、背中のほうを見えるようにしてそれを置いた。ぱっと見、壁と同化して冷蔵庫とはわからないためセーフと思っていた矢先、一週間後くらいにその冷蔵庫の背中に貼り紙が貼られた。「不法投棄は犯罪です。」そりゃそうだ。しかもまさかその塾の塾長の私物だなんて思いもしないだろう。しかし、どうすることもできず(めんどくさかったので)放置した。

 

すると、意外にもその状態で長く置くことになってしまい、季節は梅雨になった。私は、いつも通り塾の授業中に生徒の理解度を把握するため机間巡視をしていたところ、外が大雨になっていることに気がついた。一階が少し冠水するレベルの雨だった。

 

こりゃまずいな、生徒たちは帰れるかな、なんて心配をしていたところ、塾の一階の壁が少し、動いた。壁が動く?そこで気がついた。動いたのは愛しの冷蔵庫だった。ハッとなりそこを注視したところ、2、3回と浮きあがったのちに、遂にプカプカと浮き始めた。冷蔵庫が流されるのは流石にヤバいと思い、急いで塾を飛び出して現場へ降りたところ、冷蔵庫は既に横になって、クソ分厚いサーフボードのようになっていた。

 

私はその冷蔵庫をひしと抱きしめ、渾身の力で持ち上げて、ちょっと高いところに移動させて、普通に塾へと戻っていった。

エミリアたんに心を鷲掴みにされた話

心を鷲掴みにされたこと、みなさんは一度は経験したことがあるのではなかろうか。

 

アーティスト、ジャニーズ然り、俳優、アスリート、その他カリスマ性を持った人間に心酔し、ときに胸震わす夜を過ごした人も少なくないだろう。

 

私はかつて中学生2年生の時に、マイケルジャクソンに心酔した。社会を痛烈に風刺した歌詞とエレキギターの音がかっこ良かった。MVを何度もYouTubeで見て、歌詞を和訳したり覚えて口ずさんだりした。純粋に、アメリカの文学や英語そのものに興味を持つきっかけになり、今の私の人生の礎を築いたと言っても過言ではない。

 

そんな私であるが、最近、髪を切ったとき、心を鷲掴みにされてそのまま投げ捨てられたような感覚に陥ったことがあった。

 

熊本県の「カミノウラ」と言う地名をご存知だろうか。熊本市の中央街は下通りと上通りに別れており、アーケードになっていて、その上遠りを抜けた先にある、閑静な場所を指す地名だ。そこで髪を切ってある俺は非常にオシャレであり、熊本を理解していて、イケメンだ。

 

そんなイケメソな俺がいつもの店(来店は2回目)に入店すると、前回見なかった若い女性が受付にいた。おそらく二十歳くらいで肌が白く、身長は160センチ程度で痩せ型。特徴的だったのは、髪の毛が真っ白のロングで、リゼロに出てくるエミリアのような雰囲気だった。もちろん、エミリアはこの世に実際に存在はしないので、エミリアではないか?とは思わなかったが。

 

「荷物受け取りますよ。」

 

その声は可愛い子猫ちゃん(マンチカン)のようだった。店内のベンチに通され、そこで座って待っているとエミリアが私のもとにまたやってきて、こちらへどうぞ、とシャンプーエリアに座るよう言われ、ブランケットを渡された。

 

まさかエミリアたん、、、俺にシャンプーしてくれるの、、??

 

激アツ展開である。急にエミリアたんの指を見てしまった。もちろん、綺麗な指だった。胸がleapした。

 

顔に、ナプキンのようなものをかけられ、エミリアたんが私の横でチェアを操作した。「もうちょい下に…」と言われたので、速やかに芋虫のように下に降りた。早く、頭を、洗って、くださいーーー

 

エミリアたんはシャワーの温度を調整し、頭にかけてきた。かなり、熱かった。しかし、俺はエミリアたんに気持ちよく頭を洗って欲しかった。歯医者でドリルがきついときみたいな感覚だった。「熱さ大丈夫ですか?」と聞かれ、大丈夫です。と吐息を漏らすように答えた。

 

その後、エミリアたんはシャンプーを手に取り、俺の髪の毛にその指を挿入した。俺は目をギュッとつぶり、必死で耐えた。

何に耐えたか?

そう、エミリアたんのシャンプーの雑さにである。シャワーの温度あたりからおかしいと思っていたが、エミリアたん、シャンプーがとても雑だった。指は耳の裏に刺さりまくるし、顔のナプキンの上でタオルを畳んだ時に普通に俺の目にナプキン越しに当たっていて、ビクッとなったし。

 

そして極め付けは、流し終わった後に俺の頭を持ち上げて、パッと手を離した時である。俺は急に手を離されたものだから、ナプキンで何も見えない中、頭を下ろしちゃいけないと思い、首をプルプル振るわせながらそのきつい体勢に耐えた。マジできつかった。そうすると、エミリアたんは俺の首元に、くっそ熱いタオルをねじ込んできた。意味不明すぎて俺は吹き出してしまい、ナプキンが腹の方へ飛んで行った。エミリアたんは多分、くしゃみでもしたのかと思ったのか、無言でそのナプキンを回収し、また俺の顔に乗せた。俺はその様子を想像し、自分が死体であるかと錯覚した。

 

その後、頭皮マッサージを受けた後、ナプキンなどを回収され、エミリアたんは俺をカットする場所に座らせ、お待ちくださいと言って、手を洗いに行った。その刹那を俺は見逃さなかった。

 

エミリアたんは俺を洗ったその手の匂いを、嗅いでいた。

マチアプデートシリーズ②「しおり」

「おさんぽデートはどうですか!?」

 

一瞬、おさんぽが男根を指す言葉に見えた俺はたじろぎながら読み返し、安心した。

 

散歩の提案主、「しおり」ちゃんは年上女性。俺は今まで基本、年下を好きになることが多かったため、おそらく頼られたいという気持ちが強くあるのだろうと思う。しおりちゃんは、年上だが少し抜けている。緊張感がない。そう言う意味でも抜けているが、何より、前歯の色が抜けている。それだけ気になっていた。

 

前歯の綺麗さは人の印象を大きく変える。俺は最近、前歯に茶渋がついていることに気がついていたが、それを放置していたところ日に日にシミが大きくなり、枝豆くらいの大きさになってしまった。これはいけないと思い、めちゃくちゃ歯磨きしたが、取れない。試しに塩素の原液をティシューに含ませ、前歯に押し当ててみたところ一瞬で完全に消えた。その日から、少しモテるようになったと思う。

 

とはいえ、前歯で人を判断するのは良くない。前歯の色が抜けているからといって、その人の生活スタイルが悪いとは限らないし、前歯が綺麗だからといって信頼できる人間かと言うとそう言うわけでもない。前歯は会話の際にほぼ必ず目にする割に、私たちに何も伝えてはくれないのだ。

 

話を戻そう。マチアプのアイコンにしていたしおりちゃんの写真、確実に前歯の色が抜けていて、実際どのくらい抜けているのかがとても気になっていた。加工アプリなどによって、白くなっているのは肌だけではないのではーーー

そうおもうと、気になってしょうがなかった。

 

車を走らせ、しおりちゃんの家付近のコンビニに着いた。コーヒーを買って待っていると本人が現れた。すぐに前歯に目をやったが、口を閉じていた。それはそうだ。常に前歯を出す必要はない。しかも、本人にとってコンプレックスの可能性だってある。あんまり迂闊に触れるべき話題ではない。

 

2人と前歯はコンビニを後にし、車に乗った。しおりちゃんの苗字は前田だったため、前田さんと言おうとして間違えて前歯さん、と呼んでしまったが、前田さんとして私の呼びかけを受け取ってくれた。散歩コースのある公園に到着し、車を停めて本人を見ると、まだ口を閉じていた。前歯が隠れている。前歯を出せ。さもなければ、帰れ。そのくらいになっていた。

 

歩き始めて、何度も彼女の前歯を見ようとしたが頑なに口を閉じていた。俺は彼女の前歯の色を見るのをもう諦めていた。そして、せっかくだし写真でも撮ろうと立ち止まり、内カメを向けた瞬間、しおりちゃんはニッと笑った。俺はその瞬間を見逃さなかった。両の眼でしおりちゃんの前歯を捉えた。

 

しおりちゃんの前歯は、透明だった。