Hiraku’s diary

特にコンセプトはございません。ご笑覧ください。

マスクが隠したもの

新型コロナウイルスパンデミックにより、突如として自粛を余儀なくされた我々が失ったものは数多い。

 

まずは週末の飲み会だ。今は以前より認識は緩くなったように感じるが、やはり人混みに自ら行くことは憚られる。好きな人と好きなだけ一緒に過ごせる時間をコロナが奪った。

 

また、旅行などもそうだ。潜伏期間や無自覚の可能性もあるため、迂闊に外に出歩くことさえできない。周りの目を気にしながら生活することになった。

 

しかし私たちは同時に、コロナから得たものもある。以前より電話をする回数が増えた、だとか出勤をする必要がなくなった人もいる。これはコロナがもたらした社会への新しいアイデアに他ならない。

 

私がその中で特に嬉しいのが、マスクだ。

マスクの働きはウイルスの出入りをブロックするだけではない。他にもたくさんの用途がある。例えば、黒色のマスクを身につければあっという間に小顔効果。私はまた、松田翔太に一歩近づくのである。(身長は松田翔太と同じまで追いついた。)

 

また、マスクの下でふざけることができる。電車の中に乗っている時、ふざけて前歯をむき出しにした。しかし、それに気がついた人は誰もいなかった。なぜなら、私がマスクをつけていたからだ。

 

仕事中でも似たようなことがある。間違えました、と言いながら癖で思わずぺろっと舌を出してしまった。私は可愛いので、仕草も可愛い。しかし、仕事中にするべき舌の動きではないため、しまったと思ったが大丈夫だった。なぜなら、私がマスクをつけていたからだ。

 

マスクはこのようにとても便利なものである。カレーを食べて口の周りについてしまった時、マスクで拭いてそのまま捨てられるし、口のところに穴を開ければストローを差し込んでスタバ女子にもなれる。

 

マスクが隠したものは、人の顔や表情ではなく、人のあるべき本当の姿なのかもしれない。